ヘルニア・症例1
20代男性
主訴:左お尻~左下肢外側の痺れ、痛み
現病歴:2年前より発症。
いくつか病院を回るも、腰椎椎間板ヘルニアと診断。
以降、ブロック注射と痛み止め、湿布にて対処。
今回、初来院前に整形外科にて神経ブロック注射を打ったところ、
注射直後より全く動けなくなり、その一週間後に来院
所見:左SLR(下肢伸展挙上テスト)陽性。
Bragard Sign陽性
大腿神経伸張テスト 陰性
極度の左重心に加え、左下肢の歪みもある。
中殿筋、大腿筋膜張筋の筋力ダウン。
腰椎4・5番に位置変位異常。
施術:まずは左重心を右重心に変更させる。
これは簡単なので覚えたら自宅でも自分で出来ますよ。
腰椎4・5番の位置変位に対して、それぞれタッチ。
待つこと各々1分少々。
私の手に反応して骨が動き出します。
私『なんか感じますか?』
患者『先生の手が温かくて気持ちいいです。』
なんて話しているうちに
・・・コキッ・・・
歪んでた骨がもとに戻ってくれたようです。
患者『なんかハマりましたね(笑)』
私『なんかスッキリしたよね』
・・・会話、逆じゃない?(笑)
あとは歪んでた下肢をもとの骨の位置に整骨して、
落ちてた筋力を○○でもとに戻し、
仕上げは○○○!!!
私『いくよ~!』
患者『了解です。』
この患者様、以前から違う症状で診ていた子だったので、慣れたもんです。
全部終わって立ってもらうと、
私『どうですか痺れ?』
患者『いや~マシっすね。ほとんど取れましたよ!』
まだ少し残ってるか"(-""-)"
まっそこは次回までの私のお勉強・・・
考察:腰椎椎間板ヘルニアに関しては絶対的に鑑別が必要です。
鑑別とは見分けること。何が原因なのか。
それはどこの症状でもそうなんですが。
日本では一般的に腰の軟骨が飛び出て神経を圧迫している
と信じさせられてますよね?
本当にそうでしょうか?
海外でもそうでしょうか?
『先入観』
これが病を治すうえでもっともやっかいです。
そこに見えていても、真実は見えていない。
そこに美人がいても、真実は見えていない(これが男ですw)
話がそれましたが、ヘルニアではまず患者様に知ってもらう事があります。
患者様が理解してくれたところで、あとは私の腕の見せ所。
大口たたいたからには結果出さんとね~。
この仕事は永遠に勉強です。
治せない症状に出会ったら、ひたすら勉強するのみ。
より早く、より完璧に、より短時間で!
これが永遠のテーマです。