腰が抜けた・症例2

腰が抜けた・症例2

遠方から治療に来てくださる患者様が増えてきました。

ありがたいですね。治療家として最高に嬉しいですが、
その期待に応えられるようにもっともっと努力しないといけませんねσ(^_^;)

今回は2ヶ月前から予約を頂いていた患者様です。
神戸から滋賀に帰省の際に治療を受けたいとのことでした。

いつまでも治らない痛み、その本当の原因は?


症例

患者:10代女性

主訴:起床時の腰痛

現病歴:高校生くらいから起床時に腰痛
たまにひどい腰痛になる。日中は何ともないことが多い。

既往歴:中学生の時に右足関節を激しく捻挫

所見:起床時の腰痛は主に腰部全体にでるとのこと。

最初に座ってもらって後ろから観察すると、左肩と左腰が前に出て身体が回旋してます。右利きの方の場合、多くは右肩が前に出ていることが多いです。

なのに左。

これは色んなケースがありますが、主に右側に体重が乗り過ぎていることが原因である場合が多いです。



ここからは会話形式で、

私『凄く体重が右に乗ってるけど、生活の中でそんな左に体重かけるの?』

患者『いや〜そんな意識ないんですけどね』

私『ほとんどの人が左重心なんだけど。ほら、グランドやスーパーなんかも左周りでしょ』

患者『そういえばそうですね。』

私『昔、右下肢怪我してない?』

患者『あっ!中学生の時にけっこうひどい捻挫しました』

私『それ、なんか臭うね〜』

そして右下肢を診てみると、

右足関節〜右下腿部が捻挫した当時の状況のまま、そっくりそのまま残ってました。

結局、腰を触っていた時間は2・3分くらい。

ほとんどを足の治療にエネルギー使いました。

かなり足が良くなったので、立ってもらうとかなりシャキンと立てるとのこと。

あとは起床時にどんなもんかですね。

考察:
今回のケースでは腰はまったく問題なし。

右足が悪かった為、右下肢が体重を支えられず、骨盤帯も右へ変位してました。

それが仙腸関節の緩み・歪みにつながり、
起床時の腰痛に繋がっていたと考えられます。

治療後に色々話をしていたら、右靴だけ踵がすり減っていたのが気になっていたとのことです。

ドンピシャですよね〜。

遠方のため、経過観察出来ないのが残念ですが、
セルフケアも教えたので、きっと全治するはずです。

しかしこの方、最近の若い子にしてはしっかり夢を持っていて、
話していても人間の芯を感じれました。

元気もらえますよね。

いつも立ち止まって原点に戻る。
なぜこの仕事を選んだのか。

治してあげたいという想いだけ。

この芯の部分、いつも忘れないように大切にしていきたい。

そう思い出させてくれた患者様でした。

画像の説明
↑分野は違えども私の目標です

PAGE TOP
PAGE TOP