踵の痛み・症例1
成長痛は色々なものがあります。
特に代表的なのが、膝のオスグット、かかとのシーバー病。
・シーバー病(踵骨骨端症)は、8歳〜12歳ごろの子供に多く見られる怪我です。主な症状はかかとの痛みですが、アキレス腱やくるぶしの周辺、足裏全体が痛くなる子もいます。
特に、ランニングやジャンプなどの動作で痛みが起きます。
8歳〜12歳の頃は、まだ、かかとの骨の後ろ側が軟骨(柔らかい骨)で出来ています。
かかとの後ろには、「アキレス腱」や「足底筋膜(足の裏の筋肉)」をはじめ、さまざまな筋肉がくっついています
しかし意外と知られていない原因もある。その一例。
症例
10代男子
主訴:歩行時の踵の痛み(左>右)
現病歴:疲れた時に、着地時に踵に痛みが出る
所見:整形外科や整骨院では踵の成長痛だと診断。
圧痛はあるものの、骨の変形、腫れ、浮腫などは無い。
極度の左重心、左下肢の様々な骨の歪み。
糖質検査にて陽性。
施術:正座させてみると、右膝のほうが5センチ近く長くなる。
これは初めて見るくらいの脚長差でした。
身体全体を眺め、明らかに流れが詰まっている部分がある。
踵自体は、確かに動きが悪い。
ある特定の方向に動かしたときに抵抗がかかる。
流れの詰まっているところ2か所に対して施術開始。
私『踵より、ここ押したほうが痛くない??』
患者『イタっっっぁ!!』
飛び跳ねる(^_^.)
私『ここの部分、すごく詰まってるから、踵よりまずこっちやるね~』
患者『・・・』
小学生だもん、意味不明ですよね。
5分ほどで詰まっていた箇所が流れるようになる。
私『確認で立ってみようか?足ついた時の踵の痛みどう?』
患者『左は痛くなくなったんですけど、右が痛くなりました』
????
患者を仰向けに寝かせて、再度検査。
確かに左の踵の動きは良くなったけど、右の踵に制限がかかる。
そこで再度、全身を見る・診る。
確かに右が流れていない。
????
何故、左が右に変わったのかわかりません。
また勉強します<m(__)m>
とりあえず、右の詰まったところを流す!
私『どうかな?もう一回立って確認してみて』
患者『両足とも痛くなくなりました!!』
・・・・踵、触ってません・・・・
考察:成長痛。
教科書やネットには頻繁に出てきます。
簡単に言うと、成長期に起こる骨の過増殖による骨の変形。
確かに他医院では、そのような診断が下されてました。
ですが、しっかり診ると、踵に骨の変形は見られません。
成長痛の特徴は、左右両方に骨の変形が見られます。
考えてみてください。。
同じ栄養を取って、成長してるのに、片方だけの足だけ成長することなんて、
あると思いますか?
今回の原因は糖質の取り過ぎによるある筋肉の滞りです。
身体には何本もラインが流れてます。
東洋医学の経絡、筋肉のつながり・・・
色々あります。
その中でも今回踵の痛みの原因となっていたのがこれ↓
このラインの中詰まっているところがありました。
人間の身体は不思議でいっぱいで、
私もまだまだ勉強中です。
痛いところが悪い・・・
痛いところだけを治療する・・・
これ、今の日本の悪い癖です(*_*)
痛いところが悪いとは限りません。
痛いところは、実は本当に悪い場所をかばってるだけなのかも。
見つけてあげてください。
本当の原因を。